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HF-PLC Watching Site
2007-06-30
ヨドバシカメラ UPA方式のPLCアダプタ 取り扱い中止か
6月30日現在,ヨドバシカメラのウェブサイトには
UPA方式のPLC製品はお取り扱い商品がございませんとあります。つい先日まではロジテックとネットギアの製品を扱っていました。
一方,シャープがHomePlug方式のPLCアダプタを発売する発表をしたため,新たに
HomePlug方式の取り扱い商品へのリンクが作成されています。
総務省、無線LANを高速化するために電波法を改正
日経IT Proに6月29日に掲載された記事です。
==引用始め==
総務省は2007年6月28日,次世代の無線LAN規格であるIEEE802.11nの高速化技術に対応するため、電波法施行規則の一部を改正した。従来は無線LANの通信に使う電波は20MHz幅だったが,2倍の40MHz幅が使えるようになった。
==引用終わり==
今回の改正のタイミングに合わせ,
バッファロー(最大実効スループット約153Mbps)や
NECアクセステクニカはIEEE802.11nの草案(ドラフト)規格に沿った40MHz対応機器を発表しています。
<追記>実際に改訂されたのは電波法施行規則ですが,IT Proの記事のタイトルをそのまま使わせていただきました。
12:42:20 -
ohishi -
電波法施行規則の省令改正です。
電波法と書いて某B社は大恥かいています。
修正された方が良いかと。
コメント2件(追加)
2007-06-29
PLC 伸び悩む
6月29日発行の
日経流通新聞に
PLC伸び悩むという記事が出ています。
ポイントをかいつまんでご紹介しましょう。
・アダプタの販売はやや息切れ気味。春先までは目新しさや引っ越し需要が重なり売れ行きが好調だったが,4月以降は「当初の半分以下」。
・最大の要因は,無線LANと比べた割高感と通信速度の遅さ。ある量販店の担当者は「一万円を切るくらいにならないと,市場はこれ以上伸びない」と指摘。
・PLCの規格が全世界に三つあり,「将来を考え,二の足を踏んでいる人も多い」。
・そもそも消費者の認知度が低く,購入しているのはパソコン上級者ばかり。PLCについてネット利用者の4割以上が「全く知らない」という調査結果もある。
2007-06-28
米国上院 BPLによる干渉についてFCCに回答を要求する法案を提出
米国上院議員 Mark Pryor氏は,6月14日,電力線通信 (BPL) が無線通信に与える干渉に関し,下記の
4つの観点で回答を求めるよう要求する法案を提出しました。
1.架空電力線を用いるBPLがもたらす放射の距離による電界強度の変化,及び,電界強度の距離減衰特性の技術的正当性
2.移動業務を保護するために必要なのBPLの通常放射許容値からの減衰量(ノッチの深さ)
3.人工雑音レベルに相対的なBPL放射許容値の技術的正当性
4.BPLが利用されても安全通信や他の無線通信に有害な混信を与えないための新しい,もしくは,改善された方法
法案の原文はARRLのサイトからpdfファイルで入手できます。
ARRL 日本のPLC公開実験ビデオを公開
5月初旬にYouTubeに載ったPLC公開実験ビデオにARRLからリンクが張られました。日本のPLCアダプタによる妨害の様子が他の国にも広く知られるきっかけになるでしょう。
ARRLの
BPL関係ビデオ・録音へのリンクはここで,
日本の様子はここになります。
2007-06-27
総務副大臣の検討会、不服申立て期間延長などを検討
昨日公表された総務副大臣の
行政不服審査制度検討会(第15回会合;6月7日開催)の配付資料及び議事要旨によると、同会合では不服申立て期限を処分のあることを知った日から3か月(現行:60日)に延長する報告書案が提示され、構成員からはこれを支持する意見と、少なくとも6か月とすべきとの意見が出されました。
また、
議事要旨によると、第16回会合は、本日9時から開催予定とのこと。
2007-06-26
OPERA仕様Version 2ドラフト初版を公開。IEEE P1901に提案
当サイトの
Opera自身3か月間Webサイトが更新できない状況との記述に刺激されたわけではないでしょうが、先週OperaのWebサイトが更新されました。
目玉は
OPERA仕様Version 2ドラフト初版(pdf)の公開でしょう。これはIEEE P1901に提案されたとのことですが(公募(
2007-03-20既報)に応じたものと思われます)、HomePlugも当然対抗提案を出したはずで、果たして一本化が成るのか、そうでなくても共存が図れるのか。
もっとも、製品自体は同じ仕様でも、電力線の構成によって共存が図れたり図れなかったりする可能性もあると思います。PLCとはその程度に不安定な製品だと思った方が間違いはないでしょう。
2007-06-24
エアコンはPLCの敵か
6月20日付けの某ブログにあったものですが,気温の上昇のために真夏にエアコン無しで生活するのが厳しくなってきた日本ではPLCのためにエアコンを止めるわけには行きません。
基本は無線LAN,通じない場所にPLC -- Yomiuri PC 8月号
6月23日発売の
Yomiuri PC 8月号に,高速無線LAN & PLC 入門という特集が組まれています。家庭内のネットワーク構築にむけてのアドバイスをしているもので一読の価値があります。様々な実証も踏まえて同誌は,
基本は無線LAN,通じない場所に補完的にPLCとしています。
無線LANについては802.11nの利用を薦めており,その仕組みや11n対応無線LAN機器についての解説も行っています。また,導入についても
簡単としています。
さてPLCについては無線LAN (4ページ) の2倍ものページ数を割いています。PLC特集のタイトルは
PLC (電力線通信) の基礎 手軽だが欠点も。一戸建てやマンションでの速度実測データも踏まえ,有線LAN,無線LAN,PLCの比較表を作成しています。
項目名 有線LAN 無線LAN PLC
設定の容易さ ◎ ○ ◎
障害物に対する強さ ◎ △ ○
セキュリティ ◎ ◎ ◎
可動性 × ◎ ○
規格の標準化 ◎ ○ ×
パソコンへの搭載 ○ △ ×
「PLCとは?」,「住環境によっては速度がでないことも」,「PLC利用時の注意点」という見出しをつけた記事となっています。中でも注目することは,
PLCの信号は分電盤を越えるとして屋外へもPLC信号が漏れることを取り上げていることです。情報が漏洩することよりも混信(妨害)の可能性を述べています。そして
PLCは屋外での使用不可としている点です。これについては母屋と離れの間をPLCで通信するケースを取り上げ,配電線が架空である場合は不可だが地下を通る場合はOKとしています(恐らく独自の解釈でしょう)。
有線LANでは50Mbpsを越える通信環境の一戸建てとマンションでの実測対決結果には注目です。7種類の測定実験のうち,マンションでは異相の場合に1種類しか通信できていません。同相の場合でもマンションでの通信速度は無線LAN (802.11g) の速度の8割から5割程度となっています。一戸建てでは状況はマンションよりも良いのですが,異相の場合は10Mbpsを越えたケースが1種類だけであり,同相の場合は最大速度として無線LANを少し越える31Mbps程度も出たとしています。
結論として,PLCの効果的な利用法としては,有線LANで配線できない場所,あるいは無線LANで電波が届かない(通信速度が極端に遅い)場所などに
補完的に活用するのがよい,としています。
また,
日経PCビギナーズ7月号でも「無線LAN & PLC,ブルートゥースで机周りのケーブル一掃」という特集を組み,まずは無線LANを導入し,無線LANが無理ならPLC,としています。
日経Trendy7月号では,パイオニアのMusic Tapの試用レポートが3ページの記事となっています。
音質という評価軸がどこかに飛ぶことを許す用途であれば,という内容となっています。
2007-06-23
型式指定の告示(6月20日)
総務省は6月20日,官報4608号に
PLCアダプタの新規型式指定を告示しました。例によってpdfをダウンロードできるのは告示以降1週間です。
型式指定を受けたのは以下の通りです。
住友電気工業株式会社
PTE1410 第ET-07003号
PAU2410-R2 第ET-07004号
日本電気株式会社
PL3-HE-IW01A 第AT-07025号
PL3-CPE-IW01A 第AT-07026号
株式会社プレミネット
PLAM2500J Rev.3 第ET-07005号
NECアクセステクニカ株式会社
PA-CA2100P 第CT-07002号
PA-CR2500P 第CT-07003号
2007-06-20
PLCはまだ過渡期にある方式
6月18日のPhile Webに掲載されたホームシアター構築に関する記事です。家庭内LANの必要性を解説しているもので,
1. 有線LAN
2. 無線LAN
3. PLC
の順で紹介しています。
有線LANを各部屋に引いておくことに触れた後,比較対象としての無線LANについては802.11b/gは帯域幅が足りないし802.11nはドラフト段階なので正式版を待つべき,高速PLCについては
「伝送速度などの安定性にまだ不安が残るし,HomePlug,UPA,HD-PLCなど規格も乱立している。まだ過渡期にある方式だと言える」としています。通信は安定性が非常に重要であるため,安定な有線LANを利用するために新築時などに(有線)LANについて考慮することを薦める内容となっています。初期投資には多少かかるかもしれませんが,情報コンセントにLANケーブルを挿すだけで安定な通信環境が手に入るのは大きな魅力でしょう。
PLCはお手軽であることは確かなのですが,異なる規格のPLC機器同士(内蔵のものを含む)は接続が出来ませんし,標準規格が存在しないというのは普及にとって致命的な欠点です。
00:34:31 -
ohishi -
総務省に勤める友人によると、近々PLCの規制値が変わるらしい。すでに本省から通達がだされているとのこと。背景は、国内メーカーが海外メーカーを封じるために、お役所と結託して規制を変えるため。
どうでもいいけど、やっぱりこの技術はものにならないんじゃないの?
大安売りしていたPanasonicのPLCモデムを買ってきたけど、台所と居間の見通しで繋がらなかった。お店の人の話では、松下製品ではトップの返品率とか、そろそろ新型が出るらしいので、たたき売りをしているとのこと。
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2007-06-19
PLCアダプタ販売数 下降中
6月14日のBCNランキングの記事によれば,PLCアダプタの販売台数は3月をピークに下降線に入っています。
2006年12月の販売台数を基準 (= 1.0) とした場合,2007年1月が0.98,2月が1.20,3月が1.31でピークとなり,4月には下降を始めて1.28,そして5月には1.20まで下降しました。
12月に販売されたPLCアダプタのほとんどがパナソニックの製品だけであった(月末にアイオーデータ機器のアダプタが発売された)のですが,その後,光ネットワークス (CNC-1000) ,バッファロー,ロジテック,ネットギアなどが次々に市場に参入した割には全社合わせて最大約30%増ということからは,あまり売れていないと判断して良さそうです。
昨日紹介した
3月6日の日経新聞メルマガでも売れ行きが低調という記事がありましたが,上記BCNランキングの記事の内容と合致します。
また,
価格ドットコムでの人気アイテムランキングでも,PLCアダプタは軒並みランキングを下げています(注:このランキングは1週間の閲覧回数に基づいて作成しているとのこと)。
<6月19日 追記> 価格ドットコムのランキング情報が更新されていました。上記ランキング情報は,6月4日から10日の週のものでした。
2007-06-18
話題にならなかったPLCアダプタ -- 日経新聞メルマガより
ずいぶん前 (2007年3月6日) の
メルマガ記事 (日経新聞 今日のネタ) ですが、
昨年、鳴り物入りで登場した電力線通信(PLC)ですが、残念ながら
あまり話題になることもなく、関連商品の売れ行きも低調なようです。
とありましたのでご紹介します。
15:03:58 -
ohishi -
超低周波電磁波めぐりWHOが勧告
送電線や家電製品から出る超低周波の電磁波について、WHO=世界保健機関が、小児白血病との関連性は無視できないと結論づけ、予防措置などの勧告を盛り込んだ初めての国際基準を発表しました。
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2007-06-14
PCとPLCは比較対象ではないですよ
IT Mediaの6月13日の記事で、Interop Tokyo 2007での松下ブースでのPLCの展示が取り上げられていました。
記事の中に
==引用はじめ===
「全体的には扱いの容易さと速度安定性を評価するポジティブな意見が多いです。確かに“つながらない”“速度が出ない”といったコメントを頂くこともありますが、PCなどに比べると購入ユーザーの満足度は高いと
思います」
==引用おわり===
という部分がありますが、
PLCに対する満足度・不満足度を比べるべきなのはいわゆる有線LAN(イーサネットケーブル)や無線LAN製品です。それなのに、PCなどと比べた満足度、それも、感想を述べてもらっても意味はありません。本来比較するべき相手と比較した結果を話さない背景には、PLCがすきま製品であることが関係しているかもしれません。
不実告知、誇大広告、、、 NOVAが叩かれるのは当然
朝日新聞6月14日の記事からです。
英会話学校大手のNOVAが,実際にはレッスンの予約が取りにくいことがあるにもかかわらず,「予約は好きなときに入れればいい」などとうその説明をしていた(不実告知)など,「書類の記載不備」「誇大広告」など6項目の条文にわたり,18種類の違法行為をしたとして経済産業省から行政処分を受けました。
事実と異なる消費者を戸惑わせてしまう広告をしているのはNOVAに限らないのはよく知られていますが,そちらもキッチリ処分していただきたいものです。
11:20:34 -
ohishi -
なんか大げさだな?
像と蟻を比較しても仕方ないような.....
無理に引用すると器が知れますよ
ohishiさん
最近、胸に響く掲載がなくてつまらないですよ
別に感動するために来てるわけじゃないけど、メーカさんは気をつけたほうがよろしいかと。
特に今年の後半以降、IEEE802系と比較すると自滅よん。
コメント3件(追加)
2007-06-13
PLC型式指定に対する異議申し立てNo.2 審理開始
総務省は,
平成19年6月12日付官報(本紙 第4602号)によってPLCアダプタ等に対する異議申し立ての審理を開始することを告示しました。(pdfをダウンロードしたい方は6月19日までにどうぞ)。
7月5日の審理に向け,
審理に参加したい利害関係者を募集する公告を出しています。
2007-06-11
スペインIberdrola社撤退
PLC投資凍結(
2006-02-21既報)が報じられていたスペインIberdrola社ですが、サービスから撤退するとのことです(
Expansion.com記事、
IDG.es記事。いずれもスペイン語)。撤退原因には接続の不安定さや無線周波数への干渉も挙げられています。
なお、同社が務めてきた
Opera(フェーズ2)のコーディネーターについては継続すると報じられているものの、Opera自身3か月間Webサイトが更新できない状況であり、今後の活動が危ぶまれます。
2007-06-10
JARL 市販PLCアダプタを用いた実験結果を公表
JARLは6月6日付けで市販PLCアダプタ(パナソニック BL-PA100KT)を用いた
実験結果を公表しました。実験は,2007年2月に東京都大田区と多摩市の2箇所で実施しています。
アマチュアバンドへのPLCによる妨害に関しては,従来から報告されている内容とほぼ同じです。
一方,アマチュアバンド外の帯域に対する影響に関しては,
大田区でも
多摩市でも21-28MHzにおいて
背景雑音に対して顕著な漏洩の超過が見られることをJARLも確認しています。
これについてJARLは,
大田区での実験に関しては「背景雑音レベルが高い周波数帯では,モデムのON,OFFによるノイズ変化を聴感でも確認することはできませんでした。」としています。多摩市の場合については,
「多摩地区では背景雑音が少ないために,漏えい電磁界が背景雑音レベルを上回るためPLCの放射電磁界が雑音として浮き出てきます。」としています。
アマチュアバンド内にはノッチが入っているために大きな問題は出ていないということですが,国の許容値はアマチュアバンド内にだけ適用されるのではなく,2-30MHzの全ての周波数でPLCによる漏洩電界が背景雑音を越えないのならば懸念する人々を説得できるだろうということで策定されたものなのですから,一部でも背景雑音を越える周波数範囲があれば許容値を満たしていないということになります。
2007-06-08
ザイゼル・ジャパン HomePlug AV 仕様のアダプタを6月18日から発売
ザイゼル・ジャパンは,4月12日付けで型式指定を受けたHomePlug AV仕様のPLCアダプタ PLA-400シリーズを
6月18日から発売すると発表しました。
同社によると,
ミッションクリティカルな基幹系データやVoIP,情報系データなどのトラフィックを優先的にやり取りできる,とのこと。また,速度については最大200Mbps(実効速度は70?100Mbps)としています。
2007-06-07
PLCの一方式であるHomePlugの東京セミナー 登録受付中
5月26日の本サイト記事で紹介されていた
6月25日のHomePlugの東京セミナーですが,
登録受け付けが始まっています。またプログラム案も公開されています。
面白そうですので,お申し込みはお早めに。
2007-06-06
平成18年度 無線局混信・妨害申告状況
総務省電波環境課は,6月1日の電波の日にあわせて
「平成19年度電波利用保護旬間の実施」と題する報道資料を発表しています。
電波利用に関する周知・啓発活動を集中的・重点的に行うことが目的となっていますが,その中の参考資料に「平成18年度 無線局混信・妨害申告及び不法無線局の出現・措置状況」がつけられています。それによると,無線局混信・妨害の申告総件数は3,028件であり,このうち,重要無線通信妨害の申告件数は684件であったとのこと。
ここで重要無線通信妨害とは,「1)電気通信業務、2)放送の業務、3)人命若しくは財産の保護、4)治安の維持、5)気象業務、6)電気事業に係る電気の供給、7)鉄道事業に係る列車の運行の業務の用に供する無線設備を損壊し,又はこれに物品を接触し,その他その無線設備の機能に障害を与えて無線通信を妨害する行為をいう。(電波法第108条の2)」を指します。
また,重要無線通信妨害の傾向として,航空業務用無線局への混信・妨害申告件数が186件と最も多く、このうち航空機/船舶の運航の非常時に使用する緊急・遭難通信用周波数への混信・妨害が約3割を占めているとか。その混信源には,なんと,アナログコードレス電話(子機)もあったそうです。
短波帯には,
非常局用として4630 kHzに周波数分配があります。
22:50:02 -
ohishi -
高速PLCが運用する中短波及び短波帯には、海上移動業務用として、次のとおり多数の遭難通信用周波数があります(無線局運用規則第70条の2)。
2174.5、2182、2187.5、4125、4177.5、4207.5、6215、6268、6312、8291、8376.5、8414.5、12290、12520、12577、16420、16695、16804、27524[kHz]
http://law.e-gov.go.jp/html...
モールス電信が廃れても、短波通信がなくなったわけではありません。
また、報道資料からは、いわゆる「不法無線局」だけでなく、一般家庭のTV受信ブースターや衛星放送受信用コンバータといった受信設備、CATV中継増幅器といった有線通信設備についても停波措置が実際に講じられたことがわかります。
コメント1件(追加)
2007-06-05
ITU-R WP1A会合でPLCの議論
ジュネーブに本部がある国際電気通信連合 (ITU) 無線通信部門 (ITU-R) の作業部会1A (WP1A) は,6月11日から15日にかけてPLCからの妨害制限値に関する勧告を作成に向けた審議を行います。この会合に向け,
PLCに関する利害関係者がその見解を述べる文書をITU-Rに入力しています。(文書は,アクセス権が与えられている人だけがダウンロードできます。)
米国の放送事業者連合 (NABA) は,放送を保護するための勧告である勧告ITU-R BO/BT 1786を参照して,受忍できる干渉値は全受信システムノイズ電力の1%とし,その値を絶対に越えないこと,と主張しています。同様に欧州の放送事業者連合 (EBU) は,PLCから放送を保護するための勧告案 (投票による承認プロセスで米国政府だけが反対した。日本政府は賛成。)の内容 (受忍できるPLCからの干渉値は背景雑音の1%) を反映するよう要請しています。
NECグループ、クランプ型PLCを市場投入
NECグループは5日、中・大規模ネットワーク向けPLC事業の強化について
発表しました。
親機(HE/TDレピータ)と中継器(FDレピータ)に、電源端子と通信端子を分離するクランプ型を採用したのが注目されます。昨年6月の情報通信審議会答申は、30MHz以下について「当分の間、通信端子に対する許容値の適用を延期する」としており、10月に公布された改正電波法施行規則においても通信端子の許容値は規定されていません。もっとも、測定法を定める告示で「クランプ型の電力線搬送通信設備については、その設備に付属する電源線を挟んで妨害波測定を行うこと」とされており、通信端子が分離されていたとしてもまったくの青天井になるわけではありませんが、「付属する電源線」と実際に使用する電源線が異なる場合(例:付属が単相2線式、実際が単相3線式)、型式指定申請時に提出されたデータ取得時と異なる状況で使用されることもあるわけで、今後3年間100億円という売上目標(
日経の記事の単価から1施設50?100万円(子機約10?30台)と推定して全国1万?2万施設に相当)とあわせ、今後議論を呼びそうです。
2007-06-02
かかってくるのは「速度が出ない」「通信できない」というクレームばかり
スラッシュドットの記事です。
関連学会に参加された方による投稿だと思われますが,PLCアダプタを製造している会社の様子が伺えます。
==引用始まり==
学会でPの開発の方が語られてましたが、規格(規制値)を厳しくしたおかげで思った以上に性能が出ないそうです。ノイズへのクレーム対応のために専用お客様相談窓口を設けたけど、実際に掛かってくるのは「速度が出ない」「通信できない」というクレームばかりだそう。
==引用終わり==
http://search.ieice.org/bin...
例によって無関係のトピに投げて申し訳ありません。
掲示板かタレコミ用トピがあればそちらに書き込むようには致しますが。