HF-PLC Watching Site

2008-06-30

CISPR22改訂案 取り下げ

6月26日と27日にジュネーブで開かれていたITU-R SG1会合への文書 (1/27)に記載されたCISPR活動報告によると,6月8日の本サイト記事で紹介した,PLCに対する許容値を新たに設定するためのCISPR22改訂案 (CISPR/I/257/CD) は「取り下げ(withdraw)」となったとのこと。
20:25:24 - ohishi - コメント0件(追加)

2008-06-22

コンセントでLCLを測っても電力線網に分布するモード変換は分らない

6月20日に,札幌市の北海道大学で開催された電子情報通信学会環境電磁工学研究会(EMCJ)で,「コンセントでLCLを測っても電力線網に分布するモード変換は分らない 〜 コモンモード電流とLCLの伝送線路的取り扱い 〜」という題の研究発表が行われました。

この発表では,電力線上に分布する不平衡要素(分岐,スイッチなど)とコンセント間の多重反射や伝搬損失を考慮に入れた伝送線路理論的解析を行った結果,コンセントと不平衡要素間の伝搬損失が分からなければコンセントで測定したLCLから不平衡要素のLCLを知ることができない,という結論を導いています。つまり,一般的にはコンセントと不平衡要素間の伝搬損失は知ることができないので,コンセントでのLCLをいくら測定しても,電力線上で実際に発生するコモンモード(CM)電流,そしてそれにより生じる妨害波の電界強度を知ることはできないことを示しています。

また,コンセントで測定したLCL値に基づいて決めたISNでは,PLCモデムが接続された電力線上に発生するCM電流を再現せず,PLCモデムのCMインピーダンスを大きくすれば多くのディフェレンシャルモード(DM)電流を流すことができ,これにより周囲雑音を大きく超過する漏洩電界が発生しうることも指摘しています。

そして,DM電流を規制するべきこと,または,漏洩電界を規制するべきであるとも指摘しています。

この論文の発表に対し,参加者の一人がたくさんの質問を行い,発表者の回答が済むのを待たずに次の質問が出るという熱い質疑応答が行われました。
14:09:50 - ohishi -

不良学会会員さんによるコメント:

特定の方の論文だけ紹介されてもねぇ〜。どなたの論文かと思えば、いつものK先生ではありませんか。
(投稿日時:2008-06-24 17:40:25)
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2008-06-18

PLCがデータ伝送を妨害 -- ブラジル政府の報告

ブラジル政府は5月27日,PLCによる妨害波の影響を調査し,短波帯のデータ伝送が妨害されるだけでなく音声受信も妨害されたことをITU-R WP3Lに報告しました (Document 3L/13)。

WP3Lは6月18日,この事実を開催中のWP1A会合に伝達しました (Document 1A/60)。
23:51:12 - ohishi - コメント0件(追加)

2008-06-15

欧州放送連合によるPLC干渉問題広報用ビデオ

欧州放送連合 (EBU) が作成したPLCによる短波放送に妨害が起きることを分かりやすく説明するビデオクリップが公開されています。リンク先からダウンロードできるzipファイルを展開すると出てくる The Digital Haze.pps というファイルをクリックすると自動的にスライドショーが開始します。

室内でPLCモデムを使用した際にPLCがまるで無線LANのように動作する様子やスコットランドでのPLCにより生じる短波放送への妨害の様子を撮影したビデオクリップを見ることができます。スライドショーの中では,ADSLやVDSLからの短波放送への影響はさほどではないが,PLC IS a prolem と強調しているページが印象的です。
00:17:10 - ohishi -

規格に無理があるのでは?さんによるコメント:

量販店で賑やかに積まれたBPLコーナー、
じわじわ面積が減ってきています。
手に取って見ると箱が全部空き箱でした。
でも万引き対策ではないですね。
その隣の無線LANは全部中身が入っています。
失礼ながら某国境のダミー都市を連想です。
(投稿日時:2008-06-18 23:48:00)
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2008-06-13

英国政府 PLC勧告作業文書から各国の規制情報の削除を提案

6月18日からジュネーブで開催されるITU-R WP1A会合で議論される文書が次々に入力されています(11日に締め切られました)。

これまでに入力された文書の中で目立つのがPLCに関連するもので,16本も入力されています。今回のWP1A会合は,まるでPLCのための会合ではないかと思えるほどです。

ドイツ政府からの入力文書は6月8日の記事でお伝えしましたが,今日13日にアクセス可能となった英国政府からの入力文書 (1A/55) は,これまでWP1Aが進めてきたPLCから無線通信を保護するための勧告に向けた作業文書に現在含まれている,米国,ドイツ,日本,ブラジル各国独自のPLC規制内容を作業文書から全て削除することを提案しています。その理由は,これらの情報を勧告に含めることは意味がない (no sense) から,というもの。

その他では,北米放送連盟 (NABA) はPLCを使った時に漏洩する電波強度の測定データを提示 (1A/35),CBSは米国FCCがARRLに訴えられた裁判で敗訴したことを述べ (1A/43),IARUはアマチュア無線の保護基準を提案 (1A/57) しています。

日本政府も3本の文書を入力しています。
00:59:19 - ohishi - コメント0件(追加)

2008-06-11

新規異議申し立ての付議

総務省は6月11日,PLCの型式指定の取り消しを求める新規異議申し立てを電波監理審議会に付議しました。

異議申し立ての対象は7件です。
23:33:44 - ohishi - コメント0件(追加)

2008-06-08

ドイツ政府 CISPR22改訂案を不承認

CISPRの小委員会Iは,パソコンをはじめとする情報機器などに適用される妨害波許容基準を定めるCISPR22の改訂案に対する各国からのコメントを5月9日締め切りで集めていました。

改訂案の大きな目的の一つは,現行のものであるCISPR 22 Ed. 5.2 (2006)では電源ポートと情報ポートに対する許容値を定めていたものを,両者を兼ねるPLTポートを新たに定義し,PLTポートに対する妨害波許容値(コモンモード電流許容値,Class B)を,1.605〜5MHzでは平均値で18dBμA,5〜30MHzでは22dBμA,ISNはLCL=24dB,コモンモードインピーダンス=25Ωとするもの (CISPR/I/257/CD)。

これに対し,今月18日からジュネーブで開催されるITU-R WP1A会合に向けた入力文書 (Document 1A/31) によると,ドイツ政府 (German Federal Network Agency)は,この許容値案では,EMC要求を18dB緩和させ,結果として電力線から生じる妨害電界強度が最低18dB強くなるとして不承認との意見を表明したとのこと。

今回のCISPR22改訂提案は,日本と以前のドイツによる提案をベースにしている (CISPR/I/257/CD) ため,ドイツ政府がこの改訂提案を不承認としたことは大きな意味を持つこととなるでしょう。
20:21:10 - ohishi -

M. E.さんによるコメント:

ドイツの姿勢が急変したことが不審に感じられるかもしれませんが、CISPR/I/257/CD作成時は主管庁(連邦ネットワーク庁)がきちんと評価していなかったのでしょう。

日本の主管庁は、国際的には同様な理由で昨秋逆の方向に姿勢を急変させていますが、今回のドイツの動向は、日本の姿勢急変の正当性に疑問を投げかけるものと理解すべきでしょう。
(投稿日時:2008-06-08 23:47:44)
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2008-06-03

6月期EMCJ研究会で2件のPLC関連報告

電子情報通信学会環境電磁工学研究会(EMCJ)6月期研究会が6月20日に北海道大学を会場として開催されます。プログラムはこちら

今回は,PLCに関係する発表が2件あります。
19:36:33 - ohishi - コメント0件(追加)