JEITA VISION 2010(pdf)が公表されました。
JEITAはPLCの今後の展望についてどのように考えているのかと思いつつ読み進めていくと、4ページの「電子情報技術産業が対象とする製品・サービス」に「電灯線」の文字があるだけで5ページの「技術の変遷」には出てこない。ようやく出てくるのは業界横断的課題としての「安全分野」だけ。
「安全分野」と言えば聞こえはいいけど、裏返せばきちんと課題を解決しないと
危ないという危機感をJEITAも抱いているということ。
そういやJEITAは総務省の研究会に構成員を出してないだけでなく、JEITAの会長会社もPLC-Jにも加入せず、少なくとも表立ってはPLCを開発していないようです。医用電子機器でそれなりのシェアを持ち、あまり知られていませんが業務用の短波受信設備も製造していますから、ある意味当然ですけど。
CISPRでも厄介者扱いです。
お久しぶりです。電子情報通信学会会員です。
11月15日 東京恵比寿のウェスティンホテル東京で「北川工業株式会社」さんのプライベートな展示会がありました。この会社はEMC関係その他の製品を製造していて、関連する会社、組織の関係者を招いて展示会を10日大阪、15日東京、18日名古屋でやりました。完全にプライベートにしたいらしく、インターネット等では完全非公開でした。私は、知っている方から、来てくれ、との事で、お伺いしました。具体的には11月15日1550JSTから「マルチメディア機器の電磁ノイズ問題とEMC規格の動向」ということで、NTTアドバンスドテクノロジの雨宮不二雄氏の講演がありました。
地下2階の会議室に300人くらい集まり、話を聞きました。推進派会社の方々も多くいました。もっとも、雨宮様はどういった人がいるかわからない会合なので、極めて慎重に中立な立場から説明していました。54ページのPPTのうち、14ページがPLCに関する説明でした。PLCの説明に関して今後、記入します。
まず、PLCに関する国際標準化機関として、CISPR、ITU-T、ITU-R、IEC/TC77を挙げています。その後、CISPR/Gのサンクトペテルス会議のドイツのRegTPの警告文書の説明が出てきます。
そして、青梅街道での試験や(多分、高松飛行場跡にあるネクスト四国の電波暗室で四国電力がやった実験結果;私の推測)別の試験のデータが出てきました。
このHPを見ているのか、PLC推進会社のモデルの電灯線というか、試験をする電灯線が異常に短いのはCISPR22 ANNEX.Cに規定されているもので推進派が試験している.....とのことでした。(もっと正確に言うと何も検討していない....とのことでした)この辺は、推進派の測定方法にクレームをつけなければいけませんね。
LCLについては、EUは30dB、JAの90%値は25dB、99%値は16dBとのことでした。
で、2004年上海会議において、30dB,25dBのCDV(COMMITEE DRAFT FOR VOTE、これは規格になる=強制力がある)では、CISPRですら、「相手にならない、ダメ」とのことで、否決、そこで、議長さんがPAS(PUBLICLY AVALABLE SPECIFICATION=これは強制力がない)を出したところ、これすらダメとなった、とのこと。
実は、このPAS案には、実はCISPR22の表1-4を満足すること....と書いてあったとのことです。これが推進派に「激震が走った」と雨宮さんは言っていました。つまり、推進派はCISPRすら踏みにじる大出力送信を「当然として」考えていたとの事でした。CISPRが推進派を守っている....との、私の理解は壊れ、推進派はCISPRお父さんたちをも踏みつけて大出力送信をするつもりだったらしいです。CISPRお父さんたちは、推進派を擁護しているつもりが、実はコケにされていたんですね。面白いもんだと思いました。
要は、CISPRですら、CDV何てトンデモない、PASすら拒否、相手にしていない...とのことでした。
なお、今年6月のプエリトルコ会議ではプロジェクトが出来たそうです。10月のケープタウン会議では、PLCに関し、課題が6点あり、(その全てを講演会では教えてくれなかった)?各国の配電系の差異、?影響を受ける機器の特定、?それらの保護レベルの特定、(あとの3つは不明)に関し、スケジュールを決めたそうです。
なお、極めて中立的ながら、PLCに愛想をつかしているのが感じられました。CISPRですら........
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お久しぶりです。電子情報通信学会会員です。
11月15日 東京恵比寿のウェスティンホテル東京で「北川工業株式会社」さんのプライベートな展示会がありました。この会社はEMC関係その他の製品を製造していて、関連する会社、組織の関係者を招いて展示会を10日大阪、15日東京、18日名古屋でやりました。完全にプライベートにしたいらしく、インターネット等では完全非公開でした。私は、知っている方から、来てくれ、との事で、お伺いしました。具体的には11月15日1550JSTから「マルチメディア機器の電磁ノイズ問題とEMC規格の動向」ということで、NTTアドバンスドテクノロジの雨宮不二雄氏の講演がありました。
地下2階の会議室に300人くらい集まり、話を聞きました。推進派会社の方々も多くいました。もっとも、雨宮様はどういった人がいるかわからない会合なので、極めて慎重に中立な立場から説明していました。54ページのPPTのうち、14ページがPLCに関する説明でした。PLCの説明に関して今後、記入します。
まず、PLCに関する国際標準化機関として、CISPR、ITU-T、ITU-R、IEC/TC77を挙げています。その後、CISPR/Gのサンクトペテルス会議のドイツのRegTPの警告文書の説明が出てきます。
そして、青梅街道での試験や(多分、高松飛行場跡にあるネクスト四国の電波暗室で四国電力がやった実験結果;私の推測)別の試験のデータが出てきました。
このHPを見ているのか、PLC推進会社のモデルの電灯線というか、試験をする電灯線が異常に短いのはCISPR22 ANNEX.Cに規定されているもので推進派が試験している.....とのことでした。(もっと正確に言うと何も検討していない....とのことでした)この辺は、推進派の測定方法にクレームをつけなければいけませんね。
LCLについては、EUは30dB、JAの90%値は25dB、99%値は16dBとのことでした。
で、2004年上海会議において、30dB,25dBのCDV(COMMITEE DRAFT FOR VOTE、これは規格になる=強制力がある)では、CISPRですら、「相手にならない、ダメ」とのことで、否決、そこで、議長さんがPAS(PUBLICLY AVALABLE SPECIFICATION=これは強制力がない)を出したところ、これすらダメとなった、とのこと。
実は、このPAS案には、実はCISPR22の表1-4を満足すること....と書いてあったとのことです。これが推進派に「激震が走った」と雨宮さんは言っていました。つまり、推進派はCISPRすら踏みにじる大出力送信を「当然として」考えていたとの事でした。CISPRが推進派を守っている....との、私の理解は壊れ、推進派はCISPRお父さんたちをも踏みつけて大出力送信をするつもりだったらしいです。CISPRお父さんたちは、推進派を擁護しているつもりが、実はコケにされていたんですね。面白いもんだと思いました。
要は、CISPRですら、CDV何てトンデモない、PASすら拒否、相手にしていない...とのことでした。
なお、今年6月のプエリトルコ会議ではプロジェクトが出来たそうです。10月のケープタウン会議では、PLCに関し、課題が6点あり、(その全てを講演会では教えてくれなかった)?各国の配電系の差異、?影響を受ける機器の特定、?それらの保護レベルの特定、(あとの3つは不明)に関し、スケジュールを決めたそうです。
なお、極めて中立的ながら、PLCに愛想をつかしているのが感じられました。CISPRですら........