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2006-05-05

オーストリア主管庁が公開した実際の音

2006-04-22にも紹介しましたが、オーストリアの電気通信主管庁である運輸・技術開発省は電界強度測定値だけでなく、実際に受信した音も公開しています。その後4月27日にもアップデートされました。

ちなみに我が国の平成15年省令改正では、「実験結果の公開や研究開発等を通じて実用上問題がないことが確保されたもの」が活用検討の前提だったはず。

実験結果として「実際の音」を公開せずして、実用上の問題がないことをどう確認するのでしょうか?

posted at 23:06:09 on 2006-05-05 by jr9mfk -

コメント

ohishi さんによるコメント

 音だけではなく,測定場所の緯度経度,測定生データまで公開していますね。測定されたデータやスペクトルをみると,PLCからの信号はECC/REC/(05)04より遙かに強いことが一目瞭然。
 屋内使用のPLC信号を屋外で測定したデータも公開されているようなので,極めて参考になるデータです。
 ところで,ECC/REC/(05)04が定める許容値は環境雑音より小さい。当然です。某国研究会では環境雑音を2倍までなら悪化させてもよいという考えだった。環境を可能な限り悪化させずに新サービスを導入しようと思えば,新サービスに対する許容値は環境雑音よりかなり小さな値にならざるを得ません。CEPTの考え方は某国にとってもよい参考となるでしょう。
2006-05-06 01:59:03

電子情報通信学会会員 さんによるコメント

 座長発言に、「メーカが許容値に基づいて試作しているモデムでの試験もありうる」旨、あったようですから、それを使えば実際の音が判明するでしょう。これまでは、モデムは無いetc、の言い訳はあったようですが、いよいよ、本当の音を聞くべき時が来ているような感じですね。ここで、音の公開を拒むのならば、そういった製品なのでしょう。各種製品の使用状況に応じた音を公開すれば、測定方法もおのずから自明になるかと....別にCISPR測定方法にこだわる必要などないと、思います。
 無線側のITU側の意見を無視していいのなら、妨害側のCISPR側提案の測定方法も無視していいのでは?いいとこ取りしすぎの推進派ですからね。
 と、なると公平かつ妥当な測定方法の提案こそ重要では?
 もっとも、その必要があるのかなあ??そこまでたどり着かないと、思います。
2006-05-06 06:58:37

ohishi さんによるコメント

 音を聞くという試験は重要だと思います。それも無作為抽出した被試験者を集め,様々な環境に各種PLCモデムを接続して主観試験を行うのがよい。
 なぜなら,PLCによってラジオなどに妨害が発生する場合,どのように聞きづらいのか,という苦情が上がってくると予想されますし,被妨害者がいちいち漏洩電界強度を測定したうえで苦情を挙げてくることはないからです。
 主観試験を実施すればCISPR22の基準じゃ全くダメということが一般に広まってしまうから,座長や役所が嫌がるかもしれませんけどね。
2006-05-06 14:04:47

電子情報通信学会会員 さんによるコメント

 昔やった、JARL/ARIB赤城実験を、日経ラジオ、国立天文台、防衛庁、海上保安庁、BCLクラブ等も加えて行い、納得を得られる結果を出さない限り、ダメでしょうね。

 ついでに、喜界が島の防衛庁の「象のおり」のそばや海上保安庁の通信所、電波望遠鏡、在日米軍の読谷村の「象のおり」のそばでも実際にEMC展で展示するだけのモデムがあるのですから、実際に試験をしてみたらいいかと思います。そのために、皆様「納得しない」と言う議事録を残したのかと思います。

 CISPR22で問題ないと、座長さんが言っていたのですから、特に問題は無いと思います。ohishi様が言う、「嫌がる」理由は何も無いと思います。当然、在日米軍への説明も責任持ってやっていただけるものと私は思っています。
2006-05-06 20:12:36
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