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2006-08-04

FCC Access BPLの規制値を20dB強化

日経IT Pro 8月4日の記事です。

FCCは2004年10月にBPLに関する規則を制定しましたが,それに対して再考の申し立てがなされていました。8月3日にFCCが発表した決定は,この申し立ての回答になるもの。

 具体的には,BPLからの漏洩電界をPart 15の規定値より20dB低減することとしたのですが,アマチュア無線,テレビ放送局,航空業界からの要望は却下されています。しかし,電波天文台の周囲にBPLの運用禁止区域については修正を加えています。

<追記>yahooも報道しています。
これまでのFCCの規制値は10m換算で約48dBμV/mなので,28dBμV/m程度にするということです。一方総務省が提案している規制値は,2-15MHzで約33dBμV/m,15-30MHzで約28dBμV/mです(「高速電力線通信のすべて」より)。従って総務省の規制値案はFCCより約5dB緩いことになってしまいます。

posted at 19:33:37 on 2006-08-04 by ohishi -

コメント

jr9mfk さんによるコメント

特定の周波数帯のみ特別扱いすることは極力避けたものの、2006-06-20既報のとおり、これまでのPart 15の許容値は過大であることを認めた形です。
http://hfplc.dip.jp/index....

それにしても一気に20dB動かすとは、これまでの許容値がいかに杜撰に決められたかの証左ですね。

《2006-08-06追記》
FCCのWebサイトに掲載された各委員のステートメントを読みました。
http://www.fcc.gov/

駄目ですねこれは。単に無線通信との干渉問題だけでなく、何故米国のブロードバンド普及率が世界16位から21位に転落したかおわかりでない。こんなんじゃ米国のブロードバンド普及率は先進国最低レベルに留まるでしょう。

2006-06-28既報の「次世代ブロードバンド戦略2010(案)」の中に、次のような資料があります。

>・ブロードバンド・ゼロ地域の世帯が1%以下
>→大阪府、富山県、東京都、三重県、神奈川県
>・ブロードバンド・ゼロ地域の世帯が20%以上
>→鹿児島県、岩手県

富山県や三重県と鹿児島県や岩手県との違いは何か、BPLにうつつを抜かしている間に、米国内でも同様の研究を行ってみてはいかが?
2006-08-04 22:43:21
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