PLC研究会に提出された
パブリックコメントに医療機器に対する懸念(資料12-2の8ページ)がありました。これに対してPLC研究会は,
ご指摘の意見は、高速電力線搬送通信設備と医用機器の共存に関するものですが、本研究会は、高速電力線搬送通信と無線利用との共存について検討を行うためのもので、構成員もこの検討内容に応じたものとなっており、高速電力線搬送通信と他の電気機器との共存について検討を行うものではありません。
と回答し,管轄外だから検討すらしないと切り捨てました。
いくら縦割り行政だからと言っても管轄である厚生労働省医薬食品局安全対策課に連絡するくらいのことをするのは
人間として当然のことです。心臓ペースメーカーに対する電磁波の影響に関しては総務省も取り組んできた経緯があるのですから,PLCに限っては検討する必要がないとする根拠は皆無です。
一方管轄である厚生労働省には医薬品・医療機器等対策部会が設けられています。例えばその
議事録には下記のようなやりとりが記録されています。
○奥村委員
一言お願いしたいのですが。先ほど石川委員や土屋委員からお話がありましたように、設備あるいは環境が原因のヒヤリ・ハット、医療事故というのは報告されていないのです。これからは特に我々の診療室や病院でも、無線LANと電磁波を使うことが多くなってくるのではないかと思います。ヒューマンエラーではありませんので、この辺のことはこの部会で取り上げるのが筋ではないかと思いますから、できれば課長の方から医療機能評価機構に、設備や環境に起因すると思われる事例を集めていただいたり、分析していただいたりということも、一つ考えていただきたいということを希望しておきます。
○安全対策課長
宿題をたくさんいただいたと思っています。<中略>また、環境に起因する医療事故に着目すべきだというご発言もありました。例えばペースメーカーと電磁波の影響などは、いままでもやってきましたし、世の中の進歩に合わせて、いわゆる「スマートキーシステム」と言われるような、自動車の電磁波とペースメーカーとの関係など、いろいろ手を打ってきております。おそらくは医療事故についても、環境に起因するような事故も入っているのだろうとは思いますが、その点はいま一度確認をさせていただきたいと思います。たくさん宿題をいただいておりますが、よろしくお願い申し上げます。
PLCが放射する電磁波が医療機器に影響をもたらし,その結果人命が失われたら総務省やPLC推進企業はどういった責任を取るのでしょうか?失われてしまった命は二度と戻ってこないのに?
厚生労働省への意見はこちらから書き込むことができます。
医薬品・医療用具等安全性情報 第190号 http://www.mhlw.go.jp/houdo...
電波の医用機器等への影響に関する調査結果 ?ワイヤレスカードシステム等が植込み型医用機器へ与える影響について確認? http://www.soumu.go.jp/s-ne...