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2006-10-02

ブラジル政府:PLCシステムからの漏洩を測定・公表

ブラジル政府は9月27日,PLCをブラジルとして承認するかどうかを検討するための漏洩電波測定結果をまとめたレポートをITU-R WP1Aに送付しました。

この文書によると,測定は政府の公式なものとして,3つのPLC業者(アクセス系,宅内系の両者を含む),航空管制,放送,アマチュア無線関係者も参加して実施されました。アクセス系の測定の場合,高さ6.3?6.9mに張られた電力線直下(モデムから20mの距離)では,最大80dBμV/m (RBW=100kHz) の漏洩電界が測定されています。PLCの非使用時に比べ使用時には,10dB?35dB(平均して20dB程度)高い電界強度が測定されています。

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また,測定は一日の中でも異なった時間帯にも実施されたため,電離層の変化を反映して背景ノイズは時間変化を示したと報告しています。

これらの測定に基づきブラジル政府は,PLC側になんらかの干渉軽減技術(ノッチフィルター,Dynamic Frequency Selection,遠隔制御,等)を導入しなければ,PLCがHF帯およびVHF帯の無線通信業務に対する有害干渉を与える可能性が高い,と結論しています。

posted at 12:45:27 on 2006-10-02 by ohishi -

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