HF-PLC Watching Site

2006-10-03

米国CBSもPLCに強い懸念を表明 -- ITU-R WP1A会合

10月9日から13日までミュンヘンでITU-R WP1A会合が開催されます。前回の会合から約1年経過していますが,それ以降本日(10月3日)までに計28件の文書が投稿されています。驚くべき事は,そのうち約1/3に相当する8件がPLCに関するもので,米国からの1件を除いて放送関係のグループ(NABA--北米放送連盟,CBS,EBU--欧州放送連合など)からの強い懸念が表明されています。文書名一覧はWP1Aのサイトで見ることができますが,ダウンロードするにはITUのアカウントが必要となります。

とりわけCBSは,DRMでさえも聴取困難になる可能性を挙げるのみならず,9月に開催されたITU-R WP6E会合の結果を引用し,放送保護基準より,屋外では50dB,屋内では90dBも高い妨害波がPLCから生じる点を指摘し,PLCに対する強い懸念を表明しています。

<10月5日 追記>その後WP1A会合には4件の文書が投稿され,そのうち2件がPLC関係です。いずれも米国からの文書ですが,短波放送に関する影響を審議したWP6E会合でどの国からも支持されなかった文書を,再びWP1Aに入力して論陣を張る構えであると思われます。米国からは計3件の文書が提出されたことになります。

posted at 12:08:25 on 2006-10-03 by ohishi -

コメント

jr9mfk さんによるコメント

米国(主管庁)からの1件というのも、8月のWP6E(地上放送を所掌)に提出され、実態に即していないとしてどこからも支持を得られなかった文書と同内容で、まったく新味がありませんね。
2006-10-05 08:21:34
コメント1件(追加)

コメント追加