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2006-10-19

呆れたCQ ham radio

本日発売のCQ ham radio誌11月号はこれまでのPLC問題の経緯をまとめていますが、JARL監修誌らしく同会長と電磁環境委員長のコメントに紙幅を割いているのはわかるにしても、経緯を時系列にまとめた表(86?87ページ)で、「反対派」が今年6月のCISPR委員会と8月の電監審意見聴取でそれぞれ「賛成」したと歴史捏造しているのには呆れました。

正しくは、

 ・6月のCISPR委員会に反対派は呼ばれなかった。
 ・8月の電監審意見聴取には賛成派を遥かに上回る数・時間で反対派が意見陳述した。

です。

SRハムガイド、モービルハムと、書店売りしている雑誌が消え、一誌だけになるというおごりが歴史捏造に手を染めさせたのでしょうが、総務省Webサイトですぐバレる捏造なぞ、会長や電磁環境委員長の世代にはともかく、いまどきのアマチュア無線家には通用しませんぜ。

posted at 20:58:45 on 2006-10-19 by jr9mfk -

コメント

ohishi さんによるコメント

CQ誌としては,JARL以外の反対派(懸念派と呼ぶのが正しい)は目に入っていない,あるいは,JARLが全てを代表していると言いたいのでしょう。

視野が狭いよ。ダメだわ,JARL。

<10月21日追記>
CQ誌を購入して細部を確認しましたが,年表の内容はJARLから見た極めて視野の狭いものです。2005年10月「希望値に比べ20dB以上の差があり不満ではあったが,反対派としては有利な展開になったと判断し,この案をパブリックコメントにかけることは承認。」とは,あくまでもJARLの判断。他の懸念派は誰も承認していない。2006年6月「推進派にとって厳しいと言われる諮問案に反対することで,規制値の緩和が成されるおそれがあったため,不満ながらも賛成」,2006年8月「CISPR委員会の決定に基づく法律改正案であるため賛成」もJARLだけの判断。

不満なのに賛成したと言い訳ばかりしているのは大変見苦しい。結論に至る過程に大きな瑕疵があるのだから,不満があるなら賛成するべきではない。理解不能な「賛成だけど反対」といったことは言ってはならない。
2006-10-20 06:05:41

村上 さんによるコメント

CQハムは20日になっても大阪では発売されていない。近所の書店数軒回ったがどこも出てない。東京の早いところでは17日くらいに発売されているはずだからよっぽど苦情が出ているのかな。
2006-10-20 20:11:38

村上 さんによるコメント

21日に大阪でも発売されましたが、確かに表はそのとおりになっている。これは反対派の動向ではなくてJARLの動向であって、大多数のBCLや業務局の動きはまた違ったはず。我々はJARLと一くくりにされてもそれはちょっと解せませんなあ。
2006-10-21 16:55:19

jr9mfk さんによるコメント

昨年10月パブコメ案を「承認」し、12月の研究会報告書には反対、6月のCISPR委員会報告と8月の電監審意見聴取では賛成と、JARLの対応は反対派でなく「支離滅裂派」とでも呼ぶべきもの。

普通の神経の持ち主なら、20dB(電力比100倍)の相違があるのに簡単に妥協できるはずがない。そんなに大きく歩み寄れるならそもそも当初の主張の正当性が疑われる。
2006-10-22 07:27:06
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