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2008-01-20

技術的な仕様検討が曖昧なままスタートしたPLC

CNET Japanの(おそらく関係者の)ブログページに,「過去のIT業界10大予測を振り返ると・・・」と題して,2007年のトレンド予測があたったかどうか,という記事が出ていました。

PLCはそのトレンド予測の第10位で,「電力線通信(PLC)が意外に早く普及へ」「家庭の新しい通信手段として意外に急テンポで普及するかも・・・。」とあったのですが,これに対してCNET Japanのブログでは,「電力線通信(PLC)は少しずつ普及していると思いますが、私の周りでは使っている人はいません。ADSLか光ファイバーで皆満足している模様。」と。(アクセス系に使えると勘違いしたコメント?)

このブログ記事の著者が,記事へのコメントに対する返答を以下のように書き込んでいます。

===引用はじめ===
PLCの問題の一つに、家庭内で電力消費の大きい機器を使用するとノイズが生じて通信速度が低下するというものがありますが、技術的に成熟してきたことで、ノイズ対策を講じた製品が出始めているという状況ですね。利用者の声をネットで集める限り、ノイズによるかなりの影響が出ているようです。

無線LANの設定を複雑と感じる年配層や無線LANの電波が壁を通らないような建築物に居住する人にとっては、非常にありがたい存在に思われているようですが、PLCを実際に使ってみるともしかして幻滅するかもしれません。

技術的な仕様検討が曖昧なままスタートしたPLCですから、今後の議論次第では非常に厳しい状況に立たされる可能性はありますが、技術的な問題が解決されれば普及に弾みがつく技術だと思います。
===引用おわり===

1月10日にも触れましたが,その技術的な問題の解決がPLCの今後にとって最も重要な課題です。

posted at 16:42:27 on 2008-01-20 by ohishi -

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