2010年9月3日に北海道大学で、
電子情報通信学会環境電磁工学研究会が開催されます。ここでは、阪大の北川先生と豊橋技術科学大学の大平先生による
「屋内電力配線のスイッチ分岐におけるモード変換 ? 混合モード散乱行列による解析 ?」という研究発表が行われます。
この研究発表のタイトルから推察されるように、一般的にスイッチ分岐が存在する屋内電力線において電流のモード変換がどの程度生じるのかを扱っているものですので、PLCモデムを屋内電力線に接続した時に、どれだけの(不要)放射が生じるのかを理論的に理解するための重要な基礎を与えると考えられます。
(追記:9月18日) 発表後、聴講者から発表内容は正しいとの発言がありました。発表内容には、電力線に分岐があった場合に、その分岐をインピーダンスで置き換えて扱えるのは限定的である、ということも含まれていましたが、上記発言者は、インピーダンスへの置き換えはどのような条件でも可能であると主張していた研究者でしたので、その方の主張の誤りを認めたこととなりました。