HF-PLC Watching Site

2005-01-25

米ホームネットワークでのシェア5%

CNET Japanが伝えた米調査会社Parks Associatesの行った調査結果によると、ホームネットワークを構築している家庭のうち、電力線を利用しているのは約5%に過ぎなかったという。なお、同社のプレスリリースにこの数字は記載されていない。

重複回答で52%を占めるWi-Fi、50%を占めるEthernetはほぼ全部ブロードバンドと考えてもよかろうが、PLCはそうとは限らない。同社が以前、ホームネットワークの代表例として紹介したEchelonPLT-22のような、450kHz以下しか使わない数kbpsのPLCも当然含まれているだろうから、対象をブロードバンドに限ればさらにシェアが少ないに違いない。

公称14MbpsのHomePlug1.0が制定されて3年半、秋葉原末端価格で送受ひと組3000円という安価でモデムが出回っているにもかかわらずこれだけのシェアしか獲得できていないというのは、何か重大な問題をはらんでいると見られても仕方なかろう。

posted at 00:39:48 on 2005-01-25 by jr9mfk -

コメント

ohishi さんによるコメント

私には欧米に多くの知り合いがいますが,その誰に「電力線を使って通信できること知ってる?」と尋ねても,「知らない」という答えしか返ってきません。欧州全体で最大3万人,南北アメリカ全体でも最大5000人の利用者(某PLCモデム開発会社発表の数字)しかいないのでは認知度がゼロに近いと言われても仕方ないでしょう。
2005-01-25 11:45:23

無線機なしの無銭化 さんによるコメント

日本で考えると折角光ファイバで直近まで配線しても、PLCを経由する事で急減速してしまう。
最後の接続点として使われようとしているPLCだが、情報機器では燃料電池などの普及でコードレス化が進み無用の長物となる。
使われたとしても家庭内デマンド制御など限られた用途の低速度の物とすべき。

妨害を与える事を主張する事も大切と考えますが、未来を見据えて、本当に必要な技術かをメーカに考えさせる、きっかけ作るべきと思います。
2005-01-25 12:53:13

jl1kra さんによるコメント

http://www.itmedia.co.jp/an...

IT業界からの冷静な分析記事を見つけましたので引用いたします。

(お勧め)
実証実験で混信低減技術(=通信用電力は電線内に留まる)が開発されていれば、ノイズだらけで使用できないと主張される450KHz以下に適用し
狭帯域からfeasibilityを示すべきと考えます。2-30MHzの短波帯を使わなくとも、期待される高速のインフラ構築が出来るのではないでしょうか。
2005-01-26 21:03:08
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